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インドな音といえばこの弦楽器シタール。日本の伝統楽器「琵琶」もルーツを辿れば深い関係があるとか。
実はこの楽器北インドでしか使われてないんです。南では知らない人もいっぱい居ます。
1960年代からラビシャンカール(世界一有名なシタール奏者)によってインド外にも紹介され、さらに彼に師事した
ビートルズのジョージハリスンが自身の音楽に取り入れ事などがきっかけでシタールは一気に世界に広まりました。

全長約120センチ、瓢箪系の胴に紫檀、チーク材のネックが付けられ表面に17~20本の弦が2層式に張られています。主弦、チカリ弦(調子をとる、リズムと作る)
、共鳴弦、とそれぞれ役割を果たします。「弦が多くてややこしそう」と思われがちですがメロディを作る弦はほぼ1、2本だけなんです。
要領を掴むと意外とシンプルな楽器かなと思います。弦の数も張り方も本来地域(流派)によって変わります。弦は人差し指にはめる爪(ミズラーブ)で弾きます。
そして特殊な紐で縛られたフレットが約20本が付いてます。フレットは可動式で演目(ラーガ)に合わせた調整が可能になってます。
張られた弦は「ジャワリ」という鹿の骨や黒檀等を加工して作られたブリッジを通り平な面で接した弦とジャワリの摩擦具合で音色が作られます。これが演奏とは別に
ものすごく繊細で難しい仕事なんです。一流のプレイヤーでも数少ない職人に任せてます。

インドのすべての旋律楽器は「歌声」を模した演奏が基本にあります。勿論シタールもそうであって「楽器で歌う」事が可能な作りになってます。

about sitar

北インドを代表する打楽器。大小2つ(大=バヤ、小=ダヤ)のセットでタブラといいます。中近東辺りでは打楽器を総称してタブラと言われるそうです。
利き手で数種類の高音を出すダヤ、もう片方の手で革にプレッシャーを与えながらうねりを作る低音のバヤ。2つの組み合わせで驚く程多彩な表現力を発揮します。
山羊の革が張られてありそのおよそ中央に鉄粉と米を混ぜ合わせた物(スヤヒ)が貼り付けてあります。それによりタブラ独特の倍音を作ります。
また、革の張り具合はハンマーで上下に叩いてチューニングします。あくまで伴奏楽器であるタブラは主奏者が提示する演目の主音にチューニング(特にダヤ)することが鉄則になってます。
音は言葉(ボール)でも表現され演奏方法は師から口頭で教わり代々継承せれます。
そんな幅広い表現力を持つタブラはインドのあらゆる音楽で使われ、また世界中でロック、ジャズ、ポップ等などどんな音楽にも合わせられ、常に進化し続ける打楽器です。

about tabla

写真は2種類ある内の1つ。小型で主に器楽の伴奏用に使われます。インドでは一番認知されてる楽器ですがなんとも不思議な楽器です。
フレットは無く、4~5本の開放弦を主奏者の後ろでリズムに合わせるでもなくただひたすら指で鳴らし続けます。インドのステージでは
普通お弟子さんが担当しています。
一見地味で簡単そうですが全体の音の背景を終始ずらさずに作るというとても重要な存在なのです。特に声楽や管楽器等、旋律のみの場合
タンプーラ無しでの演奏は不可能です。(シタールやサロードはチカリ弦、ドローン弦が付いているのでタンプーラ無しで演奏する人もいます。
近年では様々な現代音楽の他、ヨガ、瞑想等に使われる事もあり、徐々に広まっているようです。

 

about tanpura

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